八女茶の香り

 今日、八女(=福岡のお茶の名産地)のY叔父さんから、新茶が届いた。M叔母さんの手紙も同封してあった。
「○○○おめでとうございます(注:個人的にお目出度い?ことがあった)。近いうちに遊びに行きたいと話していますが、まだいつかはわかりません。
 遅くなりましたが、お茶をお送りします。八女の味をお楽しみ下さい」ありがたいことである。親戚で一番お世話になっている。

 大学3年の時に父が亡くなった。8月に胃がんがみつかったが既に手遅れで、あっという間に翌年1月に亡くなった。不謹慎だと言われるかも知れないが、父の亡くなった朝は、妙にさっぱりしていた。看病の経験がある方にはわかって頂けると思う。

 通夜・葬儀の準備に家に帰ったが、家の中は荒れ放題だった。とある叔母さんからは「この家に女はおらんとね」と皮肉を言われたが、なんせ「3ちゃん経営」だったから、父が倒れてから、母と姉で事務と集金、高校生だった弟は学校から帰ってきては工場の手伝い、僕は大学から帰って晩ご飯を作り、家庭教師に行った後に、病院の付き添い、という毎日だったので仕方が無かった。何も今言わなくても・・・という感じである。

 すると、そこにM叔母さんが来てくれた。M叔母さんは何も言わずに炊き込みご飯を作り始め、出来上がったら「さぁ食べんね。今から忙しかよ」と山盛りによそってくれた。腹の減っていた僕と弟はもくもくと食べた。あの炊き込みご飯の味は忘れられない。

 思うに人には2種類ある。人が困っている時や参っている時に、助けてくれる人。逆に、ここぞとばかりに叩く人。自分がどちらか判らないけれど、確かに言える事がある。人は困っている時に受けた親切ほど、いつまでも覚えている。

 去年の夏に、M叔母さんにその時の話をした。ずっと胸にしまっておいたけど、お礼を言えるときにキチンと言っておこうと思ったからだ。M叔母さんは「そんな事あったかねぇ」と言ったきり、いつもの様にニコニコ笑っている。ホントに忘れていたのか、忘れた振りをしているのか判らない。ご自分も今、実のお母さんの介護で毎日大変なのに、ニコニコ笑っている・・・。

 さぁ、おいしいお茶を頂こう。

 

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八女茶の香り への2件のフィードバック

  1. musameji のコメント:

    いいお話ですね。<br>お茶、さぞかし、美味しかったでしょうね。<br>私も八女茶、福岡にきてから知りました。

  2. 秋ちゃん1173 のコメント:

    musamejiさん<br>>いいお話ですね。<br>お茶、さぞかし、美味しかったでしょうね。<br>私も八女茶、福岡にきてから知りました。<br><br>-----musamejiさん、いつも書き込みありがとうございます。<br> 八女茶は、全国的には有名ではないかも知れませんが、聞いた話ではブレンド茶の味を調える為に、お茶で有名な静○県の産地などに送られるそうです。下○に全国のふぐが集まる話と似ていますね。<br>

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